おいしい! 伝統野菜を食べる「古来種野菜の100日食堂」
種から育った野菜を「古来種野菜」と名付け、その野菜を紹介・物流させている八百屋 warmerwarmer(ウォーマーウォーマー)による期間限定の食堂「古来種野菜の100日食堂」に行ってきました。
焼いたり茹でたり蒸したりして、塩などのシンプルな味付けをしただけの野菜が、どれもこれもいろんな味がして大変おいしく、とても楽しかったのでご紹介します。
「古来種野菜の100日食堂」 は、東京・吉祥寺のイベントスペース&カフェ キチム(東京都武蔵野市)にて週末を中心に開店している100日間限定の食堂です。
なぜ100日なのかというと、それは一日では味わいきれない、毎日食べ続けても飽きない古来種野菜のおいしさを存分に楽しむための、季節の区切りの100日間。そして、全国にある在来の大根の種類を、一日一種ずつ知っていくとかかる日数、つまり大根の種類が、本来100種類もあることに気づく100日間です。とはいえ、メニューは、大根がメインということではありません。
この日のメニューは、先付けの小鉢が2種、それから、一ノ重、二ノ重とごはんにお椀。メニューと、野菜の詳しいお品書きをもらえるので、それを読みながら、一種類ずつ味わうのが、とてもおいしく楽しいです。
私は、エリンギがあまり好きではないのですが(香りが苦手)、この日のエリンギ「とっとき1号」は、苦手な香りがなく、よい味とよい香りがして、ただただおいしかったです。どれもこれもおいしいですが、特にじゃがいも、おいしかったなあ。あと、桐岡茄子の焼いたものとか、八丈オクラの茹でたものとか、三宝甘長とうがらしの焼いたもの! あげていったら、切りがありません。
食堂の厨房を切り盛りしているのは、warmerwarmer代表の高橋一也さん。キハチ 青山本店での調理師としての経歴もあり、こんなにおいしいのは、料理の腕がいいからなんじゃないかなんて思ってお伺いしたところ、シンプルに焼いたり茹でたり蒸したりしているだけで、このおいしさは野菜本来のおいしさなんだとか。なんというか、「旨み」があって、おいしいんです。
10月の開店予定は、2019年10月12(土)、13(日)、19(土)、26(土)、27(日)です(公式サイトより)。予約制ではないけれど、売切れたら終了なので、予約をしていった方が確実とのこと。
私たちが行ったときは、80、81日目/100日だったので、終了も間近。急いで予約を。
<開催概要>
古来種野菜の100日食堂
メニュー:1種類
料金:大人1300円 子ども650円(別途、1ドリンクオーダーが必要)
時間:12:00~15:00
予約方法など詳細は、公式サイトへ
http://warmerwarmer.net/lime/2882367
[書籍紹介]『八百屋とかんがえるオーガニック』
warmerwarmer による2019年6月刊行の新著。私は、古来種野菜のことを知りたくて読みました。いわゆる農薬を使わないオーガニック農法のお話しではなく、それよりもっと前の「種」の話。
八百屋とかんがえるオーガニック 単行本(ソフトカバー) ? 2019/6/14
warmerwarmer (著), 高橋 一也 (著)
(書名、書影をクリック/タップでアマゾンへリンクします)
スーパーに、毎日毎日並んでいるすばらしく美しい野菜たちを、誰がどうやって作ってくれているのか、どうやったら工業製品ではない自然の作物を、規格統一したかたちで安定的に供給することが可能なのか、ふと不思議におもって調べ始めたら、たどり着いたのが「古来種野菜」でした。
自分や家族、子どもたちの身体をつくる、きょう食べるもの。何を食べるかは、自分で選ばなくちゃ。むずかしいことは、まだ消化不良だけど、種から作るっていう、疑いもなく”当たり前”のことと思ってたことが、もう当たり前じゃなくなってるんだってことに気づかされた一冊です。
<参考>
warmerwarmer.net
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