靴を脱いでお邪魔します! 野外博物館「江戸東京たてもの園」/武蔵小金井駅からの行き方
東京西部、広大な都立小金井公園内に、リアル・アミューズメントパークとでも呼びたい「江戸東京たてもの園」があります。文化的・歴史的価値の高い建造物を移築・復元した野外博物館です。
広大な都立小金井公園内に抱かれて、いまひとつその場所がおぼろげといいますか、どうやったら行きつけるのかが分かりにくいイメージがあった「江戸東京たてもの園」へ、ついに行ってまいりました。園の見どころ、そしてJR中央線「武蔵小金井」駅からの行き方もご紹介します。
「江戸東京たてもの園」とは?
1993年に、東京都江戸東京博物館の分館として東京都が開設。敷地面積約7ヘクタール。
都内にあった江戸時代初期から昭和中期までの建築を移築し、外観・内装を復元・展示している博物館で、復元建造物によって下町と山の手のまちなみを再現。建物の中には、靴を脱いで実際に入ることができ、まるでその建物で暮らしているかのような気分を味わえる。
見どころ その[1]高橋是清邸
見どころ盛りだくさんの園ですが、独断と偏見の厳選見どころ3つをご紹介させてください。
まずは入り口(入り口のある建物自体も、歴史ある式殿※です)を入るとすぐ右手にある高橋是清邸。もともとは港区赤坂7丁目にあって、1936年の2・26事件の現場となった建物です。
総栂(つが)普請という美しい回り廊下の建築。冬はさぞかし寒かろう…なんて野暮なことを考えながら、書斎と寝室があったという二階へ上がれば、窓からの見事な青紅葉に息を飲みます。秋は、紅葉がそれは美しいことでしょう。この日、床の間には、是清による墨書のお軸がかかっていました。
※1940年に皇居前広場で行われた紀元2600年記念式典のための式殿
見どころ その[2]グルメ
園内の復元建築で、リアルにお食事やスイーツ、ビールなどを楽しむことができます。夢中になって見回っていると、あっという間に時間は過ぎるもの。ちょうどよいタイミングで、お食事処やカフェが現れるロケーションになっています。
今回は、ランチに、園内の東ゾーン”下町中通り”にある たべもの処「蔵」で、きつねうどんをいただきました。やさしい歯ごたえの武蔵野うどんは、手打ちの麺でちょっとラーメンの風情。歩き回って疲れた身体にやさしいお味。食券を券売機で買う前払い制です。
おやつには、西側エリアの”山手通り”沿い、デ・ラランデ邸内のカフェ「武蔵野茶房」で一休み。
もとは平屋建ての洋館だったものを、1910年頃にドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデが三階建てに増築したという建物で、ドイツビールと、ソーセージの盛り合わせ、そしてロールケーキをいただきましたよ。どれもとても美味しく、心憎い品揃え。わかってるう。
見どころ その[3]まちなみ
各建物の内装はもちろんのこと、園内各ゾーンでは”下町中通り”や”山の手通り”、そして最西部の”多摩の道”と、それぞれの雰囲気そのままにまちなみが再現されていて、タイムトリップ気分を演出しています。囲炉裏の茅葺き民家では、燻煙のための実際の火おこしがボランティアによって行われているそう。
JR中央線「武蔵小金井」駅からの行き方
ここからは「江戸東京たてもの園」へのJR中央線「武蔵小金井」駅からの行き方をご紹介します。
JR中央線武蔵小金井駅の北口から、バスに乗って5分ほど。停留所「小金井公園西口」で下車し、小金井公園内をテクテクと森林浴を楽しみながら5分ほど歩いていけば辿り着きます。
1. 武蔵小金井駅の北口へ出る
武蔵小金井駅の改札を出て左へ進むと北口です。道の向こうに銀行が見えます。
2. バス乗り場を確認
正面にバス乗り場の案内板がありますので、乗り場を確認。
園最寄りの「江戸東京たてもの園前」行きの関東バスが4番のりばから出ているが、驚くほど本数が少ない。
今回は、3番のりばから、タイミングがあった西武バスを利用しました。3番のりばは、道の向こうに見える銀行の前です。
時刻表は、公式サイトで確認できます。
≫アクセス│江戸東京たてもの園 https://www.tatemonoen.jp/raien/access.php
3. 「小金井公園西口」下車
西部バスに揺られること約5分。5つ目の停留所「小金井公園西口」で下車します。社内アナウンスで「江戸東京たてもの園はこちらが便利。バス後ろの横断歩道を渡ってください」と案内がありました。
武蔵小金井駅 → 本町二丁目 → 本町四丁目 → 桜町病院 → 小金井橋 → 小金井公園西口
4. 横断歩道を渡って左へ
横断歩道を渡れば、目の前はもう都立小金井公園です。左に進んでいくと、公園の入り口があります。
入り口をはいってすぐに、大きな園内マップと、江戸東京たてもの園の案内板があります。
5. ひたすらまっすぐ直進
とにかく公園の中へ入ってしまえば、あちこちに案内板があるので、方向音痴な私でもなんとか辿り着くことができそうな手応えです。
6. ついた。
だだっ広い広場が見えてきたらゴールです。やけに広いです。まあ広場と言うのは広い場だから広場というのですけれども。
正面が、入り口建物。受付やミュージアムショップ、カフェがあるビジターセンターです。受付の先には展示室(有料)もありますが、この日は展示替えの期間で公開されていませんでした。
この建物が、最初に少しご紹介した1940年の紀元2600年記念式典のためにつくられた式殿「光華殿」を改修したものです。
四季折々の草花も楽しめる、手入れが行き届いた緑豊かな園内は、季節が変わればまた訪れたいと思うこと必定。いわゆる年間パスポート「たてもの園友の会」への入会も、きっと検討してしまうはず。ぜひ一度、訪れてみては。
<施設概要>
江戸東京たてもの園
東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
※最新の開園日時、観覧料は公式サイトで確認を。
https://www.tatemonoen.jp/
「たてもの園友の会」はこちら
https://tatemonoen-tomo.jp/
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