[人気]ふだん使いのお茶さがし! 飲みくらべてみました~緑茶・煎茶の茶葉5種
くらしのなかで気楽に飲みたい緑茶。たとえば、食後に急須でいれた緑茶でほっとひといき。とくに、ほっかほかの白ごはんに鯵の干物、大根おろしにお味噌汁…といった和食のあとの緑茶は、格別です。あとは、仕事や家事の休憩に、甘~いお菓子と緑茶! これもたまりません。
高級な茶葉なら間違いなくおいしいかもしれないけれど、毎日のことなので値段が手ごろで、簡単に手に入る、なじみのお茶がほしいもの。
これまで値段と手軽さ優先で、近所のスーパーや、行きずりのお茶屋さんで気まぐれに購入するだけだったので、どれもこれもそれなりにおいしいけれど、前とくらべてどうだったっけ? 今回の方がおいしい気もするけど、たまたま上手くいれられただけかも? という具合で、いまいち確信がもてずリピートするにはいたらないということの繰り返し。
いちど、腰を据えて何種類か飲みくらべをして、これぞという“ふだん使いのお茶”を決めたいものだ…と常々おもっておりました。
そんなわけで、くらべてみました! 緑茶・煎茶5種類。
緑茶・煎茶の飲みくらべ茶葉5種類
まずは、“ふだん使いの緑茶探し”をテーマに、「お値段手頃」で「手軽に手に入る」茶葉をセレクトしました。
今回は、Amazonで「煎茶 茶葉」で検索して上位にでてくるものから、容量と価格で絞り込んで選びました。
- 手軽に買える=通販&すぐ商品がみつかること→ Amazonの検索上位にでてくる茶葉
- 手頃な価格 → 500円/100g 以下の茶葉
そして選んだのが、こちら!
左から、
それでは、まずは各商品のご紹介から。それぞれ、以下の項目をまとめます。
商品情報:
- 容量(g)
- 価格(円)
- プライム会員価格(円)※Amazonプライム会員向けの価格
- 配送料(円)
- 100gあたりの価格(円)
※「Amazonプライム会員」詳細については、Amazonでご確認ください。→ Amazonへ
メーカー推奨のお茶のいれかた(あれば):
- 推奨温度
- 推奨の茶葉量
- 推奨の蒸らし時間
お茶① 大塚製茶 掛川茶 深蒸し茶 300g
パッケージには、堂々「農林水産大臣賞受賞工場」「静岡県知事賞受賞工場」の文字が踊ります。
肥沃な土壌と山間地特有の温度差から発生する霧、茶樹に最高な自然環境の中、四季を通じて徹底した茶園の管理をしています。その品質が認められ平成24年度農林水産大臣賞・静岡県知事賞を受賞いたしました。(引用:製品パッケージの裏書きより)
特長(製品説明より):
- ふつうの約2倍の120秒ほどかけてじっくりと蒸した、熱湯で入れてもおいしい深蒸し茶
- 蒸し時間が長いため見た目は細かくなるが、茶の成分が浸出しやすくコクのある甘みが引き出される
- 気軽に飲めるお徳用パック
商品情報:
容量 – 300g
価格 – 1080円
プライム会員価格 – 1080円
配送料 – Amazon対象商品2000円以上の注文で通常配送無料
100gあたりの価格 – 360円
お茶のいれかた:
推奨温度 – 熱湯
推奨の茶葉量 – 2~3人分で5g(大さじ一杯程度)
推奨の蒸らし時間 – 30~60秒
Amazon商品ページ → コチラ
お茶② 静岡かりがね 200g(100g×2)
100gの個包装を2袋セットでの販売。ふだん使いでも、あまりどしどし消費しない場合は、大容量入りより使い勝手がよいかもしれない。
特長(製品説明より):
- 甘味・旨味・苦味・渋味のバランスが良い
- チャック付スタンドパック
- 郵便受けに配達される「クリックポスト」配送で受け取りが楽
商品情報:
容量 – 200g(100g×2)
価格 – 856円
プライム会員価格 – Amazon プライムの対象外
配送料 – 込み
100gあたりの価格 – 428円
お茶のいれかた:
推奨温度 – 80度前後
推奨の茶葉量 – 3杯分で6-9g
推奨の蒸らし時間 – 1分30秒
Amazon商品ページ → コチラ
お茶③ 屋久島自然栽培茶「新緑」100g
“屋久島の自然を丸呑み”と銘打った、人工的な農薬化学肥料に依存しない屋久島自然栽培茶。
特長(製品説明より):
- 同メーカーの432円/1袋のお茶はどのような組合せでも1080円/3袋
- 保存に便利な、チャック付の茶袋
- 郵便受けに配達される「クリックポスト」配送で受け取りが楽
商品情報:
容量 – 100g
価格 – 432円
プライム会員価格 – Amazon プライムの対象外
配送料 – 108円 ※購入2000円未満の場合
100gあたりの価格 – 432円
Amazon商品ページ → コチラ
お茶④ 大井川茶園 茶工場のまかない 緑茶 320g
商品名からして、今回テーマの“ふだん使いの緑茶探し” にぴったりなイメージです。毎日がぶがぶ飲める大容量の320g入り。
特長(製品説明より):
- 通常より2~3倍の蒸し時間で仕上げており、その分茶葉は不揃いになっているが、お茶の抽出性が良くコクと旨みを引き立した緑茶(Amazon 商品紹介より)
- 飽きのこない味わい深い緑茶
- 保存に便利な、チャック付スタンドタイプの茶袋
商品情報:
- 容量 – 320g
- 価格 – 802円
- プライム会員価格 – 802円
- 配送料 – 込み
- 100gあたりの価格 – 250.625円
お茶のいれかた:
- 推奨温度 – 85~95度
- 推奨の茶葉量 – 2~3人分で10g
- 推奨の蒸らし時間 – 40秒
Amazon商品ページ → コチラ
お茶⑤ JAかごしま茶業 ちらん茶畑午後3時 300g
「午後3時」と商品名にはいっているからには、“三時のおやつのお供に!” というつもりのハズ。こちらも、今回テーマにぴったりです。
鹿児島県南九州市知覧町産の茶葉のみで製造した知覧茶の徳用タイプで、どどんと大容量の300g。
パッケージには…
茎も粉も一緒に入っていて
見た目は不揃いだけど味がある。
コミュニケーション緑茶
とあります。コミュニケーション緑茶って!?(笑) まさしく、おやつの時間に気楽にみんなでワイワイ気兼ねなく飲めるお茶といったところか。
特長(製品説明より):
- 緑茶の旨味と粉茶のコク、茎茶のスッキリとした旨味など、緑茶本来の香りと旨味が楽しめる
商品情報:
- 容量 – 300g
- 価格 – 864円
- プライム会員価格 – 848円
- 配送料 – 込み
- 100gあたりの価格 – 288円
お茶のいれかた:
- 推奨温度 – 80度程度
- 推奨の茶葉量 – 5人で10g
- 推奨の蒸らし時間 – 60秒
Amazon商品ページ → コチラ
飲み比べ① お値段!安い順ランキング
それでは、飲み比べのスタートです。
まずは、なにはなくともおいくらなの? って話。各商品は、それぞれ以下の通りの販売価格/容量(100gの価格)です。
- 掛川茶 深蒸し茶 1080円/300g(360円/100g)
- 静岡かりがね 856円/200g(428円/100g)
- 屋久島自然栽培茶 432円/100g(432円/100g)
- 茶工場のまかない 緑茶 802円/320g(250.625円/100g)
- ちらん茶畑午後3時 864円/300g(288円/100g)
ふだん使いに気兼ねなくのむには、お安いにこしたことはないということで、100gあたりの価格が安い順にトップ3を決定! 茶工場(ちゃこうば)で働く人たちも毎日飲んでいるという「茶工場のまかない 緑茶」が一位に輝きました。
- 茶工場のまかない 緑茶
- ちらん茶畑午後3時
- 掛川茶 深蒸し茶
飲み比べ② 茶葉の見た目チェック
つぎに、茶葉の見た目をチェックしてみました。茶葉を見たところで、お茶の味の良しあしは正直よくわかりませんが、毎日つきあうお茶だもの、見た目も好みのタイプがいいじゃない、ということで…
掛川茶 深蒸し茶
深蒸しのため葉が細かくなるという商品説明どおり、やや細かめ。
静岡かりがね
5品のなかで、最も茶葉がしっかりとして大きい印象。
屋久島自然栽培茶
自然栽培と思ってみるからか、最も自然なままの色・かたちといった印象。
茶工場のまかない 緑茶
こちらも掛川茶と同様、深蒸し茶ということで、葉は細かめ。茎らしきものも見えます。
ちらん茶畑午後3時
葉はかなり細かめ。“茎も粉も一緒に入って”という商品説明のとおり、茎も粉も見えます。
それぞれに違いがあって特徴的ですね。それにしても深蒸しは、葉が細かくなることが一目瞭然。
好みのタイプは、いかにもお茶らしい茶葉のしっかりした「静岡かりがね」に軍配です。次点は、おおらかな気持ちで飲めそうな、とっつきやすい佇まいのお茶っぱ「茶工場のまかない 緑茶」。
飲み比べ③ お茶の色
お茶をいれていきます。まずは、いれたお茶の色をくらべました。いれかたは、以下の通り。
- 同じ容量・かたちの急須でいれる
- 各商品の推奨のお茶のいれかたでいれる
- 推奨のお茶の入れ方が特に記載なかった屋久島自然栽培茶は、約85度のお湯、4gの茶葉で、抽出1分
- お湯は、浄水器からくんだ水を、ティファールでわかしたもの
並べて、一気にいれました。茶葉の量も抽出時間も違うので、あたふたしちゃいました!
そして、抽出した結果がこちら↓
左から、掛川茶 深蒸し茶、静岡かりがね、屋久島自然栽培茶、茶工場のまかない 緑茶、ちらん茶畑午後3時。
静岡かりがねが、いちばん抽出時間が長いのに、いちばん色が薄くて驚きました。濁りはなくクリアで、茶葉もしっかりしていたことから、茶葉の粉の沈澱もありません。
ちらん茶畑午後3時は、もっとも鮮やかなグリーンになりました。翡翠色とでもいったところか。そういえば、茶葉自体も、ほかのものと比べて明るい色味でした。
掛川茶 深蒸し茶、屋久島自然栽培茶、茶工場のまかない 緑茶は、似たような趣に。屋久島自然栽培茶も、深蒸しなのかもしれません。濁りがあって、粉の沈澱も多。
このなかで、ぱっと見どれがおいしそうかというと…右から二番目の「茶工場のまかない 緑茶」に一票です。濁りすぎず、薄すぎず、いい味が出ていそうな雰囲気です。
飲み比べ④ お茶の色 長時間抽出
静岡かりがねが、あんまり薄色なのでもう少し抽出してみました。写真は、約5分間、放置した結果です。左から、掛川茶 深蒸し茶、静岡かりがね、屋久島自然栽培茶、茶工場のまかない 緑茶、ちらん茶畑午後3時。
静岡かりがねも、かなり色が出ましたが、引き続き透明感は続行。濁り知らずです。
飲み比べ⑤ 抽出後の茶葉の状態
抽出後の茶葉の状態は以下のとおり。静岡かりがねは、まだまだ味が出そうな風情です。茶工場のまかない 緑茶も、少し余力がありそう。そのほかの3品は、力を出し切った感あります。





飲み比べ⑥ お茶の味
いよいよ、肝心の味についてです。
今回、2名で味見しました。突然ですが、ここからは、ふたりの会話形式で試飲の模様をお伝えします(笑)今回の5種類のお茶をいちどに入れて、5つのお湯呑を前に、あれこれ感想を言いながら試飲しました。
味については、「旨み」「苦み」「渋み」「甘み」「総合的な味の好み」を評価項目にしました。
A:この記事の筆者。japonism 編集長。“甘さ控えめ”を売りにするお菓子の意味が分からない。スイーツは、歯にしみるほど甘くあれ!
B:オシャレ女子。つくるサンドイッチまでオシャレ。いつも服や靴の収納をどうしようか悩んでいる。物知り。
掛川茶 深蒸し茶
A:渋み、苦みがさきにくるな。
B:色は濃くて、濁ってるね。うーん、味がない。あ、でも、冷めてきたら味が出てきたかも。甘い。
A:確かに。冷めたら、旨みを感じる。おいしい。やさしい味で、肩ひじはってなくて気楽に飲めていいかも。
B:飲みやすいね。
静岡かりがね
A:色が薄くて、ちょっと心もとなかったけど、ちゃんと味がする。
B:旨みがあるね。まろやか。きちんとしてるな。
A:冷めたら、少し苦みがでたかしら。
B:うん、冷めると苦みを感じる。冷めてないほうがおいしいね。色も澄んでて、来客用にいいかも。抽出時間も長いし、ふだん使いにしても時間と余裕があるとき向きだな。
屋久島自然栽培茶
A:おや、スッキリさわやか系。
B:ほんとに、スッキリさわやか系。後味は、甘い。
A:自然栽培というのが安心でいいわ。よけいなものはいってないから、きっぱりしてるのかね。
B:冷めたら、ますます甘みが増した感じ。朝のむなら、これ!さわやかに一日を始められそう。
茶工場のまかない 緑茶
A:味がしっかりするね。苦み、渋みも強いけど、いやな感じじゃない。
B:渋みが強いね。甘~いお菓子とあうな、これは。
A:苦いような、渋いような、なんていいながら、なんか飲んじゃうなこれ。ふつうにおいしい。
B:飲みやすいね。抽出時間も短いし、てきとうに入れてもおいしい。
ちらん茶畑午後3時
A:あれー、なんか味うすいかな? 色はしっかりでてるけど。
B:あんまり味がしないね。でも、冷めたらおいしいかも。
A:よく言えば、薄味で気楽にのめるともいう。確かに、冷めて旨みが出てきた気がする。
B:うん、飲みやすいっちゃ、飲みやすい。
ということで、ふたりともだいたい同じような評価に。まとめてみると…
掛川茶 深蒸し茶
やさしい味。冷めたら旨みがでた。
静岡かりがね
しっかりした味と旨み。澄んだ色。来客用によさそう。
屋久島自然栽培茶
すっきりさわやかな味。後味が甘い。
茶工場のまかない 緑茶
渋み・苦みのしっかり味。飲みやすい。
ちらん茶畑午後3時
やさしい味。冷めたら旨みがでた。
飲み比べ⑦ 結論
ということで、ふたりであーでもない、こーでもないと感想を言いながらお茶を飲み、おなかもタプタプになったところで、それぞれのベストワンを発表。なんと今回は、ふたりとも同じ結果になりました。
それは、こちら!
“ふだん使い” のお茶として、気楽においしく飲めるお茶選びということで、今回は「大井川茶園 茶工場のまかない 緑茶」を選びました。
選んだ理由は…
- てきとうにいれても、だいたいおいしい
- 苦み、渋み、旨みのバランスがいい感じ
- なんと100gあたりの価格は最安値
- 大容量で、お得感あり
- 茶葉やお茶の色など、各比較項目で平均して好印象
ふだん使いとして、ざっくりつきあってふつうにおいしい、というのがいちばんの決め手となりました。
今回、5種類のお茶を飲み比べしてみて、お茶の味はもちろん、産地や製法、生産者の方々のおもいまでさまざまな個性や特長を感じ、知ることができました。
好みはひとそれぞれ。わたしたちの“ふだん使いのお茶選び”が、みなさんのお茶選びの参考にしていただけたなら、うれしいです!
<今回、お試しした茶葉> ※各商品名から、Amazon の商品詳細ページへリンクします。
おまけ ~ 至高の緑茶 21万円!
現時点(2018年10月3日)でAmazonで最も高価だったのは、こちら!
“高級を超えた至高の宇治茶詰め合わせ”という「宇治茶 詰め合わせ 『至高の宇治茶詰め合わせ』 玉露 煎茶 各150g」。お値段、210,600円也! 開花堂の茶筒入りということのようではありますが…いったいどんな味がするのでしょう。
<参考>
知覧茶(ちらんちゃ)とは – コトバンク
クリックポスト|日本郵便
「ほうじ茶の飲みくらべ」もしてみました。
[人気]ふだん使いのお茶さがし! 飲みくらべてみました~緑茶・煎茶の茶葉5種https://japonism.jp/life/food/greentea.html
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