京都の茅葺き古民家に泊まる!「かやぶき一棟貸しの宿 美山FUTON&Breakfast」~プロのオススメ宿

日本全国津々浦々、数ある宿のなかから、プロがオススメする日本ならではの旬な宿をご紹介!

15年前から外国人観光客向けの日本全国の宿・ホテルのプロモーションを成功させてきた“宿の目利き人”小野 秀一郎(おの しゅういちろう)さんに教えてもらった、いま注目の日本の宿をご紹介します。

今回ご紹介するのは、茅葺きの古民家をまるっと一棟ひとり占めできる宿「かやぶき一棟貸しの宿 美山FUTON&Breakfast」(京都府南丹市美山町)。京都の里山に佇む茅葺き古民家を、一棟貸ししている宿です。

オススメ・ポイント

・茅葺きの古民家に泊まれる
・日本の里山という原風景に佇むことができる
・京都市内から意外と近い

茅葺き職人がプロデュース

「かやぶき一棟貸しの宿 美山FUTON&Breakfast」は、茅葺き職人の「屋根晴(やねはる)」がプロデュースする、茅葺き屋根の古民家に泊まれる宿。

日本はもちろん、英国でも茅葺きの修行を積んだ茅葺き職人・西尾 晴夫(にしお はるお)さんが、築150年の茅葺き古民家を改装して8年ほど前に始めた宿です。

西尾さんによると、茅葺き屋根は5000年以上の歴史があり、人間が自然のなかで生活を始めてから草で屋根を造るということをやっていたという。

伝統的な茅葺き屋根の素材は“ススキ”で管理が難しく、日本ならではの角をきっちり立てた屋根を造れるようになるまでに、最低5年くらいは経験が必要なのだとか!

そんな手間と技術が必要な茅葺き屋根建築について、西尾さんはこんなふうに表現されています。

太陽と土と水と空気があれば、毎年、永遠無限に生えてくる材料で屋根を造ることによって、太陽への恵み、神様への感謝の気持ちを込めて建てられた建物

Miyama Thatched cottages – YouTube

泊まったゲストが、連泊にしなかったことを悔やむという茅葺きの宿は、自然のなかでプリミティブな暮らしをしていたころの生命力を取り戻せる場所なのかもしれません。

選べる4棟の茅葺き建築の宿

茅葺きの宿は、築150年の古民家から、新築の洋風の茅葺き屋根の宿まで全部で4棟 。それぞれに特徴があり、旅の仲間や人数、楽しみ方にあわせて選べます。

4棟ともキッチン完備で、自炊が可能。宿の食材調達サービスで「美山森のぼたん鍋セット」(6,800円/2~3人分)などの美山ならではの食材を取り寄せして、美山で暮らすような旅を楽しんでみては。

美山FUTON&Breakfast

かやぶき一棟貸しの宿 美山FUTON&Breakfast

国の有形登録文化財である、築150年の茅葺き屋根建築の宿。

宿名の「FUTON&Breakfast」は、ヨーロッパで主流の宿泊スタイル「B&B」(Bed&Breakfast/ベッドと朝食)を日本風にアレンジしたもので、その名の通り「ふとんとあさごはん」を提供。美山の名産品の洋朝食付きの宿です。

内装は古い佇まいを残しながら、キッチンや浴室、トイレなどの水回りには最新の設備を入れるなど現代の暮らしにあわせてリノベーションされています。もともとは茅の貯蔵エリアだった屋根裏も、リフォームしてくつろぎの空間に。

囲炉裏があり、別注の出張配膳サービスを頼めば、囲炉裏鍋も楽しめます(税込6,400円/1名)。

  • 利用人数:8名(それ以上も相談可)
  • 一人当たりの参考料金:16,200円~(サービス料込・消費税込)

美山KAYA Villa

新築・洋風の茅葺き屋根建築の宿。朝食用の食材付き。ベッドタイプ。ヒノキ風呂が好評だとか。

  • 利用人数:5名(布団をご利用で最大7名まで可能)
  • 一人当たりの参考料金:12,000円~ (サービス料込・消費税込)

美十八 -Mitoya-

田園地帯に佇む築150年・囲炉裏のある茅葺き屋根建築の宿。大自然の真ん中で、宿自慢の縁側に腰掛けて、のんびりと森林浴を楽しんで。標高900m級の長老ヶ岳が徒歩圏内。

  • 利用人数:5名(布団をご利用で最大7名まで可能)
  • 一人当たりの参考料金:12,000円~(サービス料込・消費税込)

美山EISA

2019年4月にオープン。地元で“エイサ”と呼ばれ親しまれてきた茅葺き古民家をリノベーションした宿。

建物の横に清流・由良川が流れ、テラスからせせらぎを眺めることができます。入浴は、独立した茅葺き浴室棟のヒバ風呂で。ミニバーやビールサーバー、ワインセラーあり。土間が広く、ペットも宿泊可能です。

  • 利用人数:5名(布団をご利用で最大7名まで可能)
  • 一人当たりの参考料金:16,200円~(サービス料込・消費税込)

JR京都駅から最短約70分

「かやぶき一棟貸しの宿 美山FUTON&Breakfast」は、岐阜県の白川郷、富山の五箇山とならんで茅葺き屋根で知られる京都の美山にあります。

昔ながらの日本が残る貴重な里山にありながら、京都から車で約1時間。JR京都駅からは、電車とバス、送迎車で最短約70分というロケーションも魅力です。

天橋立や嵐山、金閣寺など、京都の観光地へも車で60~70分程度と、日帰り旅行が楽しめます。

外国人ゲストにも人気

中国や台湾などアジアはもちろん、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなど海外からの個人旅行客も増えており、全体の3割を占めるほどに。

宿でもらえるオリジナルマップを片手にサイクリングしたり、地元の竹細工を体験したりとアクティブに里山を楽しむほか、山間の茅葺き建築の風情や、宿でのゆったりとリラックスした時間を満喫されているそう。

公式サイトでは、6月の「ホタル鑑賞プラン」など公式サイト限定の宿泊プランや、連泊割引も。ぜひチェックを!

宿を紹介してくれたのは…

小野 秀一郎(おの・しゅういちろう) さん
株式会社インバウンドにっぽん代表。大阪府生まれ。都市銀行を2年弱で退職、オーストラリアでのインターン、アメリカとイギリス留学を経験後、ネット予約サイト「クラブトクー」のインバウンド事業部執行役員等を経て、株式会社インバウンドにっぽんの前身となる「実践!インバウンド」を立ち上げ。2010年より現職。観光庁の広域周遊促進の観光地域支援専門家や、東京都の観光まちづくりアドバイザーなども務める。
https://www.jissen-inb.com/

<施設概要>
かやぶき一棟貸しの宿「美山FUTON&Breakfast」
住所:京都府南丹市美山町島狐岩52
電話:0771-75- 5125(受付時間9:00~18:00)
公式サイト: http://www.miyamafandb.com/




japonism 編集人
大手ISP、東京・銀座の着物小売り店など勤務の後、独立。美容誌Webサイトディレクターをはじめ、CGM、企業オウンドメディア等、各種Webメディアの企画・編集に従事。着物好きが高じて着物の着付師修行も、手先不器用のため断念。それでも、大好きな日本の文化・いいモノ・コト・ヒトを伝えたいと、日本のいいね!が見つかるメディア『japonism』を、2018年6月たちあげ。日本のアップデートに、微力ながら貢献できればうれしい。

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