京友禅のファブリック、新ブランド「iromori」店舗オープン

京友禅「富宏染工」(京都市中京区)による、京友禅をファブリックとして楽しめる新ブランド「iromori(いろもり)」がスタート。2019年3月16日、京都市中京区に、店舗がグランドオープンします。

「iromori」は、「富宏染工」の染匠・藤井友子氏が、花嫁着物「CUCURU」(東京都港区)の安東夏子氏、デザイン事務所「二ミリデザイン」(愛知県名古屋市)デザイナーの平山智子氏とタッグを組んで、洋服やファッション小物、インテリアなど、日常生活にも取り入れやすい京友禅の新しい可能性を提案する京友禅の新ブランド。

店頭では、京都の地で長く培われてきた手描き友禅の技法を用い、染匠がこだわり抜いた独自の色展開で一点一点職人が染め上げた友禅生地を、90cmの横幅×10cm単位で必要な分だけ購入できる新しいかたちのショップです。

京友禅ファブリックブランド「iromori」
ファブリックの展開イメージ

ファブリックの展開イメージ
ファブリックの展開イメージ

“色を贈る”というテーマのもと生まれた「iromori」。“大事な誰かに。または自分のお守りとして、自然の色を取り入れてほしい”という願いをこめて、自然界から抽出された色で染められた京友禅のファブリックに、オリジナルの色言葉を添えているそう。ぜひ、お気に入りのファブリックを探しにでかけてみては。

京友禅、染匠とは

京都の伝統工芸である手描き友禅は、自由な文様表現と豊かな色彩を特徴とし、意匠考案・下絵・糊置き・引染・挿友禅等、少なくとも約14~15工程の多岐にわたって分業化され、各工程を専門の技術者(職人)が受け持つ。

染匠(せんしょう)とは、いわば京手描友禅加工のプロデューサーとして、作品創作の全般を統括する。

京友禅・富宏染工とは

1960年会社創立。企画・作品制作(構図・図案・配色等)管理を統括する「染匠」として、きものを制作している。

特徴は、柄と色。柄は古典柄を多く制作、四季折々の自然など京都らしいはんなりしたデザインを得意とし、色についても他社とは違う染め方をしている。ものづくりの独自性を保持するために、ほとんどの職人を自社専属として育成し、京友禅の高度な職人技術や手仕事の持つ美しさ、繊細な色使いとデザインを継承。代表取締役社長・藤井寛(ふじいひろし)は、皇后陛下の御訪問着や紀宮様の御振袖の制作者として知られる。

日常のおしゃれ着として着こなせるきものの提案や和雑貨のブランド「RITOFU」も展開。

<店舗概要>
iromori
店舗グランドオープン:2019年3月16日(土)
住所:京都市中京区蛸薬師新町西入不動町175-9
商品形態:ファブリック(布地)
販売元:富宏染工株式会社

<参考>
新ブランド「iromori」~色を贈り、色に守られる。京友禅が手にした、ファブリックという新しい可能性|富宏染工株式会社のプレスリリース
tomihiro
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染匠とは




japonism 編集人
大手ISP、東京・銀座の着物小売り店など勤務の後、独立。美容誌Webサイトディレクターをはじめ、CGM、企業オウンドメディア等、各種Webメディアの企画・編集に従事。着物好きが高じて着物の着付師修行も、手先不器用のため断念。それでも、大好きな日本の文化・いいモノ・コト・ヒトを伝えたいと、日本のいいね!が見つかるメディア『japonism』を、2018年6月たちあげ。日本のアップデートに、微力ながら貢献できればうれしい。

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