日本の城めぐり – 「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング 2018」トリップアドバイザー

日本の城めぐり – 「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング 2018」トリップアドバイザー

旅行サイト「TripAdvisor®」の日本法人であるトリップアドバイザー株式会社が、トリップアドバイザー上に投稿された口コミをもとに「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング 2018」を、2018年8月21日に発表。第6回目となる今回は、11の城と9の城跡がランクインしました。

建築としての美しさ、戦のための数々の仕掛けに、歴史ロマンなど…様々な魅力で私たちを惹きつけてやまない日本の城。ランキングから、その魅力をご紹介します!

「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2018 トップ20」

栄えある1位に輝いたのは、国宝「姫路城」(兵庫県姫路市)。2009年から2015年まで、6年間にわたって行われた大修理が終わり、2016年から三年連続の一位に。

2位には、明治維新150年の今年、大政奉還の舞台として注目される「二条城」(京都府京都市)が、3位には、昨年から続いて「松本城」(長野県松本市)がランクインしました。

*()内は昨年順位。「初」は今年初登場。
1 位(1)姫路城/兵庫県姫路市

2 位(5)二条城/京都府京都市
3 位(3)松山城/愛媛県松山市
4 位(2)松本城/長野県松本市
5 位(18)岡城阯/大分県竹田市
6 位(10)中城城跡/沖縄県北中城村
7 位(-)犬山城/愛知県犬山市
8 位(4)備中松山城/岡山県高粱市
9 位(6)松江城/島根県松江市
10 位「初」岩村城址/岐阜県恵那市
11 位(8)今帰仁城跡/沖縄県今帰仁村
12 位(15)高知城/高知県高知市
13 位(12)皇居東御苑(旧江戸城本丸跡)/東京都千代田区
14 位(-)彦根城/滋賀県彦根市
15 位「初」山中城跡/静岡県三島市
16 位「初」名古屋城/愛知県名古屋市
17 位(11)名護屋城跡/佐賀県唐津市
18 位(-)竹田城跡/兵庫県朝来市
19 位(7)勝連城跡/沖縄県うるま市
20 位(13)郡上八幡城/岐阜県郡山市

※「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2018」は、遊ぶ、泊まる、食べるが見つかる世界最大の旅行サイト「TripAdvisor®(トリップアドバイザー)」上で、2017年6月~2018年5月の1年間に、日本の城(城跡含む)に投稿された全ての口コミの評価(5段階)点、口コミの投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計したもの。

1位 姫路城(兵庫県姫路市)

姫路城(兵庫県姫路市)

1993年(平成5年)12月、ユネスコの世界文化遺産に。奈良の法隆寺とともに、日本ではじめて指定された名城です。

世界文化遺産への登録は、その木造建築としての美的完成度が世界的にも他に類のない優れたものであること、17世紀初頭の城郭建築の最盛期の土木建築物が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造を最もよく示した城であること、などが評価されてのことという。

シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」とも呼ばれています。白漆喰総塗籠造りの真白な城壁や、5層7階の大天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴。

現在の姫路城の大天守は、1609年(慶長14年)に建築されたもの。戦禍をくぐり抜け、よくぞこんにちまで残ってくれました!

2位 二条城(京都府京都市)

二条城/京都府京都市

3位 松山城(愛媛県松山市)

松山城(愛媛県松山市)

4位 松本城(長野県松本市)

松本城(長野県松本市)

5位 岡城阯(大分県竹田市)

岡城阯(大分県竹田市)

6位 中城城跡(沖縄県北中城村)

中城城跡(沖縄県北中城村)

7位 犬山城(愛知県犬山市)

犬山城(愛知県犬山市)

8位 備中松山城(岡山県高粱市)

備中松山城(岡山県高粱市)

9位 松江城(島根県松江市)

松江城(島根県松江市)

10位 岩村城址(岐阜県恵那市)

岩村城址(岐阜県恵那市)

11位 今帰仁城跡(沖縄県今帰仁村)

今帰仁城跡(沖縄県今帰仁村)

12位 高知城(高知県高知市)

高知城(高知県高知市)

13位 皇居東御苑(旧江戸城本丸跡)(東京都千代田区)

皇居東御苑(旧江戸城本丸跡)(東京都千代田区)

いわずとしれた江戸時代の徳川将軍家の居城跡。もともとは1457年、扇谷上杉氏の家臣・太田道灌によって築かれた。1603年に徳川家康が征夷大将軍になって後、家康・秀忠・家光の三代にわたって本格的近代城郭への改築工事が続けられ、壮大な城へと生まれ変わった。天守は、明暦の大火で焼失し、現在は天守台のみ残る。

14位 彦根城(滋賀県彦根市)

彦根城(滋賀県彦根市)

15位 山中城跡(静岡県三島市)

山中城跡(静岡県三島市)

16位 名古屋城(愛知県名古屋市)

名古屋城(愛知県名古屋市)

17位 名護屋城跡(佐賀県唐津市)

名護屋城跡(佐賀県唐津市)

18位 竹田城跡(兵庫県朝来市)

竹田城跡(兵庫県朝来市)

19位 勝連城跡(沖縄県うるま市)

勝連城跡(沖縄県うるま市)

20位 郡上八幡城(岐阜県郡山市)

郡上八幡城(岐阜県郡山市)

番外編:熊本城(熊本市中央区)

トリップアドバイザー「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング 2018」には入りませんでしたが、いまぜひ注目したいのが熊本城。

土木の神様とも称えられる戦国武将・加藤清正公が築城した難攻不落の名城です。

2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』主人公の西郷隆盛が、西南戦争で熊本城に籠城した官軍に敗れ、「おいどんは清正公に負けた…」と言ったとか言わないとか。

熊本城は、2016年(平成28年)4月に発生した「平成28年(2016年)熊本地震」により、大きな被害を受け、現在は多くの部分に立ち入ることができませんが、二の丸広場や加藤神社、その周辺から、天守閣や櫓等を望むことことができます(2018年8月現在)。

目下、大修復工事中で、その様子が “メカメカしい” と話題に! ほんとうに、いまにもトランスフォームしそうです。


熊本城では、熊本城の復旧・復元を目指し、1回につき1万円以上の寄附をされた方を「復興城主」として「城主証」を送付するとともに、デジタル芳名板に名前を登録、「城主手形」を発行する「復興城主」制度を実施中です。

「城主手形」の特典内容は…

  • 熊本市が管理する施設への無料入園
  • 熊本県物産館で、お買い物代金から5%の割引が受けられます。(一部の商品を除く)
  • 「城主手形協賛」の表示のあるお店で、特典が受けられます。

熊本城「復興城主」制度について、詳しくは公式サイトへ ↓
復興城主 | 【公式】熊本城 

番外編:八王子城(東京都八王子市)

小田原に本拠をおいた小田原北条氏の三代目 氏康(うじやす)の三男、北条氏照(?~1590)が築いた山城。1582年(天正10年)ごろに築城が開始されたが、豊臣秀吉の関東制圧の一環で、1590年(天正18年)6月、前田利家・上杉景勝軍に攻められて、未完のまま落城したとされています。

[おまけ]日本100名城スタンプラリー

日本の城といえば、いつか挑戦したいのが、公益財団法人日本城郭協会の「日本100名城スタンプラリー」。

「日本100名城」は、公益財団法人日本城郭協会40周年の記念事業として文部科学省・文化庁の後援を得て企画され、“日本を代表する文化遺産であり地域の歴史的シンボルでもある城郭、城跡を、多くの人に知ってもらい、関心を高め、ひいては地域文化の振興につながることを念じて設定(日本100名城 | 公益財団法人日本城郭協会より)”、2006年(平成18年)2月に発表されたもの。

翌年、2007年(平成18年)に、スタンプラリーが設定されました。

さらに、2017年には公益財団法人日本城郭協会50周年記念「続日本100名城」が選定され、2018年4月6日「城の日」にスタンプラリーがスタートしました。

スタンプ帳は、公式ガイドブックの付録として手に入ります。100名城すべてのスタンプがそろったスタンプ帳を日本城郭協会に送ると、「登城完了印」と「登城順位」を記入してもらえます。希望者は、日本城郭協会ホームページで名前を紹介してもらえる特典も。

日本全国の名城をめぐってスタンプを集めるスタンプラリー。北は北海道から南は沖縄まで、数年がかりで計画的に事を進めねば!

日本100名城公式ガイドブック (歴史群像シリーズ)
日本城郭協会 (著), 福代徹 (著)
単行本: 136ページ
出版社: 学研プラス (2007/5/25)
内 容:
・日本100名城マップ
・日本100名城ガイド
・【付録】「日本100名城」スタンプ帳
> Amazonで詳細を見る
続日本100名城公式ガイドブック (歴史群像シリーズ特別編集)
公益財団法人 日本城郭協会 (監修)
単行本: 144ページ
出版社: 学研プラス (2017/12/29)
内 容:
・続日本100名城地域別マップ(日本100名城も掲載)
・続日本100名城ガイド
・【付録】続日本100名城 スタンプ帳
> Amazonで詳細を見る

<参照>
トリップアドバイザー「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング 2018」を発表|トリップアドバイザー株式会社のプレスリリース
姫路市|姫路城公式ホームページ(姫路城大図鑑)
二条城 世界遺産・元離宮二条城
【公式】熊本城




japonism 編集人
大手ISP、東京・銀座の着物小売り店など勤務の後、独立。美容誌Webサイトディレクターをはじめ、CGM、企業オウンドメディア等、各種Webメディアの企画・編集に従事。着物好きが高じて着物の着付師修行も、手先不器用のため断念。それでも、大好きな日本の文化・いいモノ・コト・ヒトを伝えたいと、日本のいいね!が見つかるメディア『japonism』を、2018年6月たちあげ。日本のアップデートに、微力ながら貢献できればうれしい。

LEAVE A REPLY

*

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

COMMENT ON FACEBOOK