トーハク×びじゅチューン! の人気展示がかえってきた!『なりきり日本美術館リターンズ』開催

NHKのEテレにてアーティストの井上涼さんが歌とアニメで『びじゅつ』を紹介する人気番組びじゅチューン!と、東京国立博物館(トーハク)のコラボレーションで人気を博した2018年の展示『なりきり日本美術館』。
その続編となる体験型展示会『なりきり日本美術館リターンズ』が2020年10月27日から開催されています。

井上涼さんが作成した書き下ろしポスター

コンテンツの見どころ!

『なりきり』がキーワードとなる今回は、絵の世界観や描かれたキャラクターになりきって、親しみながらふれあえる新しく自由な展示が魅力です。デジタル技術などを使用した斬新な展示は、アートの物語や風景を新たな視点から体験・鑑賞し、今までと違った一面を感じられます。
子供から大人まで、誰もが夢中になれる事間違いなしの体験型展示会に足を運んでみませんか?

びじゅチューン! の素敵な動画のイラストから、音楽、歌までを一人で制作するアーティストの、井上涼さん

びじゅチューン!ファンは絶対チェックしたい3つの展示

・風神雷神図屏風・夏秋草図屏風 表と裏でダブルデート

『風神雷神図屏風』。前に立つと不思議な体験が‼

元は1枚であった屏風が、保存のために別々の2枚の屏風に分けられた、重要文化財『風神雷神図屏風』と、重要文化財『夏秋草図屏風』。今回は表裏一体になった元の姿に仕立てられた複製屏風に、プロジェクションマッピングと音響演出が加えられて展示されています。風神や雷神になりきって風や雷を起こしてみたり、屏風の裏の夏秋草図に何が起こっているかチェックしてみましょう。

本来の形で展示されている『夏秋草図屏風』。表の変化を受けて裏ではこんなことが‼

上記文化財をテーマにした『びじゅチューン!』のコンテンツもチェック
■風神雷神図屏風デート

■夏秋草図屏風デート

・国宝『松林図』ライブ

びじゅチューン!の『松林ズ』の世界観さながらに、国宝『松林図屏風』はライブ会場に見立てた展示になっています。井上涼さんの動画さながらの“松林ズ”ライブはファン必見です。

フェス会場と化した『松林図屏風』のブース、いったい何が起こるのかは行ってみてからのお楽しみ。

上記文化財をテーマにした『びじゅチューン!』のコンテンツもチェック
■松林ズ

・おじゃまします八橋蒔絵硯箱

硯箱の中に住んでいるびじゅチューン!の歌の設定にちなんで、尾形光琳の硯箱の家にお客様として訪問できる展示は、今までにない不思議なアート体験! 池の中を鯉が泳いでいる床に螺鈿の燕子花や金蒔絵の織り成す光琳の世界を体験できる豪邸へのお宅訪問は、一生に一度の体験になるはず。

上記文化財をテーマにした『びじゅチューン!』のコンテンツもチェック
■住んでます、八橋蒔絵硯箱

アートの新しい展示に貢献する『綴プロジェクト』の存在

寄贈式の様子

今回の展示に使用された風神雷神図屏風と夏秋草図屏風が本来の表裏一体の形で展示されたり、プロジェクションマッピングの光をあてる演出などに驚きを感じたアートファンも多いはず。重要な文化財の今までにない新しい展示が可能になった背景には、2007年からスタートした『綴プロジェクト』(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の存在が大きく貢献しています。
京都文化協会とキヤノンが共同で取り組んでいる社会貢献活動『綴プロジェクト』。京都伝統工芸の匠の技術と、キヤノンが持つ最先端のデジタル技術を活用して、古くから日本に伝わる貴重な文化財に限りなく近い高精密複製品を制作することが可能になりました。作成した複製品は、教育現場での生きた教材として活用され、オリジナル文化財の保存にも役立っています。
高度な技術で作成された限りなくオリジナルに近い複製品を、近くで感じられるのもこの展示の見どころの一つとなっています。

古くから伝わる重要文化財と最新テクノロジーで魅せる新しいアート体験! この機会に子供も大人も一緒になって楽しんでみませんか。

【開催概要】

会期:2020年10月27日(火)~12月6日(日)
会場:東京国立博物館 本館 特別5室・特別4室
開館時間:9:30~17:00 ※金曜・土曜は21:00まで開館
休館日:月曜日、11月24日(火) ※11月23日(月・祝)は開館
※混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)を導入しております。
その他、詳しくは展示会特設ページをご確認ください。
展示会特設ページ:https://cpcp.nich.go.jp/narikiri2020/
東京国立博物館サイト:https://www.tnm.jp/
びじゅチューン!:https://www.nhk.jp/p/bijutune/ts/MPPMVRL98N/
綴プロジェクト特設サイト:https://global.canon/ja/tsuzuri/




篠 有紀
大手出版社にて美容誌のオフィシャルサイト運営、アプリ運用をおこなうかたわら、ライターとしても各種メディアへ情報を発信。現在はファッション誌サイトのディレクションを主軸に、動画のディレクションや、Webコンテンツの企画などを手掛けている。
伝統的な日本文化から、アニメや漫画などのポップカルチャーまで、幅広く日本のいいね! をご紹介します。

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