野口光のダーニング手仕事展、3月15日から

週替わりで1冊限定の本を販売する「森岡書店銀座店」にて3月15日から5日間、『大切にしたいものをお繕い 野口光が教える一生使えるダーニング術』の出版を記念した企画展が開催される。

森岡書店銀座店(写真左)とカラフルなダーニングイメージ

ダーニングがブームらしい。私自身、かかとの擦り切れた愛用の靴下を捨てるにしのびなく、ダーニングを始めたのが昨年。知らずにブームに乗っていたようだ。

ダーニングとは、針と糸で衣類の穴が開いたり擦り切れたりして傷んだ生地を再生してゆくテクニック。日本では「かけはぎ」と呼ばれる修繕技法で、なおした後がわからないくらい新品同様に修繕する職人技だが、いまブームとなっているのは、あえてカラフルな糸で、繕い跡自体をチャームポイントとして楽しむものだ。

太めの糸でザクザクと縫っていく手仕事だが、私の場合、見よう見まねで手元にあった道具でまずはやってみようと、ミシン用の細い糸で靴下のかかと部分のダーニングをやり遂げた自分をほめたい…(笑)

ダーニングで繕ったかかとは、ふんわりと柔らかく履き心地がよい。余計なことを考えず、無心で繕う時間も心地よい。なにより、自分の手で繕ったものたちへの愛着も増して、充実感があるのでおすすめだ。

企画展で紹介されるのは、ダーニングブームの火付け役と言われるテキスタイルデザイナーの野口光氏が、イギリスで習った、欧米で40年ほど前まで広く家庭で行われていた繕い術。開催期間中は、書籍に掲載された作品の一部の展示や、ダーニングに使用するお道具や資材の販売も行われる。

野口光氏のダーニングイメージ
ダーニングは、「ダーニングマッシュルーム」と呼ばれる台を使って行う

野口光 プロフィール

テキスタイルデザイナー。ニットブランド「hikaru noguchi」主宰。武蔵野美術大学を卒業後、イギリスの大学にてテキスタイルデザインを学ぶ。日本、イギリス、南アフリカ共和国をベースに、インテリアをはじめ、ファッション界でニットデザインのコレクションの発表を続ける。世界各地でテキスタイル関連のデザインやコンサルタント、執筆など活動の幅を広げている。近年はダーニング人気の火付け役として、国内外やZOOMにて教室やワークショップで大勢の人たちを指導している。オリジナルダーニングテクニックを日々研究。オリジナルのダーニングマッシュルーム、ステッチ糸もプロデュース。

[書籍紹介]『大切にしたいものをお繕い』

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書名:大切にしたいものをお繕い 野口光が教える一生使えるダーニング術
著者名:野口光
定価:1760円(税込)
発売日:2021年12月18日
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<展示概要>
『野口光が教える、一生使えるダーニング術』展
会場:森岡書店銀座店(東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1階)
期間:2022年3月15日(火)- 20日(日)13-19時
野口光在廊日:3月18日(金)・19日(土)・20日(日)

[おまけの書籍紹介]『ちいさなお直し』

こちらは本企画展とは無関係だが、おすすめの一冊。ダーニングだけでなく、さまざまな繕い術が紹介されている。繕いものを始めるにあたって必要な道具一式の解説もあり。

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書名:ちいさなお直し
著者名:いわせ あさこ, 鯉渕 直子, ミムラ トモミ
定価:1540円
発売日:2020年9月10日
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<参考>
ダーニング人気の火付け役として活躍する野口光さんの手仕事を展示!『野口光が教える、一生使えるダーニング術』出版記念展開催|株式会社秀和システムのプレスリリース
お気に入りの服をアップサイクル。テキスタイルデザイナー野口光さんに聞く「ダーニング」の魅力|ホーム・キッチン&アート | 三越伊勢丹オンラインストア【公式】




japonism 編集人
大手ISP、東京・銀座の着物小売り店など勤務の後、独立。美容誌Webサイトディレクターをはじめ、CGM、企業オウンドメディア等、各種Webメディアの企画・編集に従事。着物好きが高じて着物の着付師修行も、手先不器用のため断念。それでも、大好きな日本の文化・いいモノ・コト・ヒトを伝えたいと、日本のいいね!が見つかるメディア『japonism』を、2018年6月たちあげ。日本のアップデートに、微力ながら貢献できればうれしい。

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