広島城が、光のアート空間に! チームラボが彩るイベント開催

日本100名城のひとつ広島城で、チームラボのデジタルアートが体験できる特別なイベント「チームラボ 広島城 光の祭」が、2019年2月8日(金)から4月7日(日)まで開催中です。

これは、今年(2019年)、広島藩主・浅野長晟(あさのながあきら)が広島城に入城してから400年を迎えることを契機に、被ばく以前の歴史や文化にもスポットを当て、広島の魅力を県内外に伝えることを目的とした、広島県の浅野氏広島城入城400年記念事業の一環として実現したもの。

広島発展の基礎を築いた浅野氏や,江戸時代を中心とした広島の歴史・文化と現代の関わりを知るプレイベントとして、街の象徴である広島城が、“人々の存在によって変化するインタラクティブな光のアート空間”に変わります。

teamLab, 忘却の礎石にたちつづけるものたち, 2019, Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi (c) teamLab
teamLab, 忘却の礎石にたちつづけるものたち, 2019, Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab

旧天守閣に使われていた礎石に置かれた立ち続ける物体が光り輝く。
立ち続ける物体は、それぞれ自立しており、ゆっくりと呼吸しているかのように強く輝いたり消えたりしている。
物体は人に押され倒れかけると、それぞれ光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、その近隣の物体は呼応し、同じ光の色に変化し音色を響かせる。そして、連続的にそのまわりの物体も呼応していく。

忘却の礎石にたちつづけるものたち / Resisting and Resonating Ovoids on the Stones of Oblivion | teamLab / チームラボ

歩いてまわって体験できる展示作品群のなかには、広島にゆかりのある歴史上の武将らが登場する作品も。毛利元就、毛利輝元、浅野長晟などを紙に描くと、描いた絵がスクリーン上で動き出し、触れるとその人物の名言が現れるという。

世界が注目する新進気鋭のアート集団・チームラボと、国指定史跡・広島城とのコラボレーション。ぜひ、この目で目撃したい。

広島城(鯉城)の歴史

広島城、別名・鯉城(りじょう)は、豊臣秀吉の五大老のひとりである毛利輝元が築いた平城。現在の天守は、1958年(昭和33年)に復元されたもの。

毛利輝元が初めて上洛し、豊臣秀吉に謁見した際、大坂城・聚楽第の豪壮さや町の繁栄を目の当たりにし、それまでの戦国の世に主流だった山城がすでに時代遅れと悟り、新しい城づくりを決意して築城がはじめられたという。

城が落成した翌年の1600年、関ヶ原の合戦で敗れた西軍の総大将だった毛利輝元は、徳川家康によって周防・長門、現在の山口県へ国替(くにがえ)となり、江戸時代には、福島氏、次いで浅野氏が城主に。城の整備が進められました。

築城以来の天守閣は、1931年(昭和6年)に国宝に指定されています。この当時、江戸時代から残っていた建物には、天守閣のほか、東走櫓や中御門などいくつかの門・櫓がありましたが、1945年(昭和20年)8月6日の原子爆弾の投下で、広島城の天守閣は倒壊、門や櫓は焼失してしまいました。

戦後は、石垣や堀を残すのみとなっていましたが、1953年(昭和28年)、城跡が国の史跡に指定され、1958年(昭和33年)には、天守閣の外観が復元されました。1989年(平成元年)、築城400年を機に内部改装を行ない、現在は武家文化をテーマとした歴史博物館となっています。このほか原爆で焼失した二の丸の表御門、平櫓、多聞櫓、太鼓櫓は、戦前の写真・図面や発掘調査結果をもとに、1994年(平成6年)までに、江戸時代の姿に木造で復元されました。

2006年(平成18年)、公益財団法人日本城郭協会による日本100名城に認定。

『チームラボ』プロフィール

アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。

チームラボは、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索したいと思っている。デジタルテクノロジーは、物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にした。私たちは、自分たちと自然の間に、そして、自分と世界との間に境界はないと考えている。お互いはお互いの中に存在している。全ては、長い長い時の、境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。

<開催概要>
RCCテレビ60年「チームラボ 広島城 光の祭」
会期:2019.2.08 (金) – 2019.4.07 (日)
時間:18:30 – 21:30(最終入場:21:00)
会場:広島城(広島県広島市中区基町21-1)
休館日:なし
入場料 :<当日券>大人(16歳以上)1,000円、小人(小学生以上、中学生以下)700円、6歳以下無料
問合せ:チームラボ広島城光の祭実行委員会事務局(RCC事業部内)
電話:082-222-1133(平日9:30~17:30)


<参考>
RCCテレビ60年「チームラボ 広島城 光の祭」 | teamLab / チームラボ
浅野氏広島城入城400年記念事業一覧 | 広島県
広島城|観光スポット|広島県公式観光サイト ひろしま観光ナビ
広島城 Hiroshima Castle Rijo




japonism 編集人
大手ISP、東京・銀座の着物小売り店など勤務の後、独立。美容誌Webサイトディレクターをはじめ、CGM、企業オウンドメディア等、各種Webメディアの企画・編集に従事。着物好きが高じて着物の着付師修行も、手先不器用のため断念。それでも、大好きな日本の文化・いいモノ・コト・ヒトを伝えたいと、日本のいいね!が見つかるメディア『japonism』を、2018年6月たちあげ。日本のアップデートに、微力ながら貢献できればうれしい。

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