川島織物×フリッツ・ハンセン、コラボチェア誕生!『織物屋の試み展』

着物ファンの憧れ“川島の帯”の株式会社川島織物セルコン(京都市左京区)が、デンマークの高級家具メーカー Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)とコラボレーション。

川島織物セルコンが、日本の新進気鋭のファッションデザイナーたちと創り上げた織物を、フリッツ・ハンセンの代表作『エッグチェア』に張り込んだコラボレーションチェアが誕生しました。

川島織物×フリッツ・ハンセン「織物屋の試み展」

今回、川島織物セルコンは、織物の未来と100年後の川島織物セルコンを考える活動のひとつとして、新進気鋭のファッションデザイナー、青木明子(AKIKOAOKI)、井野将之(doublet)、堀内太郎(TARO HORIUCHI)の三氏に、織物のデザインを依頼。

川島織物の職人技と、デザイナーたちの感性の共演から生み出された新しいファブリックを、フリッツ・ハンセンの職人技でエッグチェアに張り込むという企画を実現したという。

青木明子(あおきあきこ) / AKIKOAOKI

川島織物×フリッツ・ハンセン「織物屋の試み展」

万華鏡のように色が変わり反射する織物(ビロード × 引箔)
引箔(ひきばく)と紋(もん)ビロードという織物技術を併用することで、“見る角度で色が変わる”と“透明感ある反射”という、二つの課題を両立。
使用織機 : シャトル力織機、 シャトル手織機

青木明子(あおきあきこ)
1986年東京都生まれ。2014年よりウィメンズウェアブランド“AKIKOAOKI”をスタートする。同年10月、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYOにて2015SSコレクションを発表。2018年2月、LVMH Young Fashion Designers Prizeショートリストにノミネートされ、同年11月には毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞、『VOGUE JAPAN』が国内外のファッションシーンで活躍する新世代女性を応援するために贈る「Rising Star of the Year」を受賞。

井野将之(いのまさゆき) / doublet

見る角度で図柄が変わる織物(引箔)
レンチキュラーシートを引箔で織り込み、井野氏が自身のブランドでも多く使用する“見る角度で変化がある”素材の織物バージョンに挑戦。見る方向によって、ジャカード布張り椅子に見えたり、革張りのソファや木のベンチに見えたり。
使用織機 : シャトル力織機

井野将之(いのまさゆき)
1979年群馬県生まれ。パタンナー村上高士とともに、「doublet」を立ち上げ、2013S/S展示会よりデビュー。2017年「Tokyo Fashion Award2017」に選出され、パリでの展示会開催及び2017秋冬東京ファッションウィークにて、初のランウェイショーを開催する。2018年「LVMH PRIZE」にてグランプリを受賞。

堀内太郎(ほりうちたろう) / TARO HORIUCHI

古きを知り、新しきを創る織物(綴織(つづれおり))
織物の歴史と工程そのものに着目したデザイン。長年、当たり前のように使われてきた下絵が、インスピレーションの元。アーカイブの中から選んだデザインを再構成・リデザインし、緞帳用の織機で製織。
使用織機 : 緞帳用大機

堀内太郎(ほりうちたろう)
1982年東京生まれ。2007年アントワープ王立美術アカデミーを首席で卒業後、「タロウ ホリウチ」を2010年春夏コレクションからスタート。2012年、第30回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。2018年メンズライン「th」を新たに立ち上げる。

軍配マークを使用

“川島の帯”といえば、帯のトップブランドとして着物ファンの憧れの的。品質の証として帯に記される三本線と軍配マークがトレードマークです。今回のプロジェクトでも、この軍配マークが使用されているとか。

※三本線と軍配マークは、公式サイトで見られます。
https://www.kawashimaselkon.co.jp/products/texart/obi/

軍配マークについて
軍配(ぐんばい)とは、かつて武将が戦の指揮に用いたうちわ形の道具です。
川島織物セルコンでは二代川島甚兵衞が、自らが織物の祖と仰ぐ聖徳太子ゆかりの軍配扇を京都の広隆寺で目にして感銘を受け、その図柄を商標に採用しました。
現在も着物の帯に織り込むなど、歴史に裏付けされた織物技術と独自のデザイン表現・高い品質の証として使用しています。本プロジェクトでは、ブランドの歴史や技術を進化・発展させ織物の未来につなげていくという志のもとに、軍配マークを使用しています。

織物屋の試み展 ―ファッションデザイナー編―|株式会社川島織物セルコンのプレスリリース

コラボレーションチェアは、三氏の服とともに、2019年3月28日(木)よりフリッツ・ハンセン青山本店にて、お披露目展示されます。軍配マーク付きのエッグチェア…ひとめで恋に落ちてしまいそう!

<開催概要>
織物屋の試み展 – ファッションデザイナー編 –
日時: 3月28日(木)~4月7日(日)12:00 – 18:00
場所: フリッツ・ハンセン青山本店 (東京都港区北青山3-10-11 1F& B1)
張り地デザイン: 青木明子(AKIKOAOKI)、井野将之(doublet)、堀内太郎(TARO HORIUCHI)
協力 : フリッツ・ハンセン

<参考>
織物屋の試み展 ―ファッションデザイナー編―|株式会社川島織物セルコンのプレスリリース
織物屋の試み展|川島織物セルコン
沿革│企業情報│川島織物セルコン
「歌舞伎の逸品を手に入れる」〜織物編〜4/4 | 歌舞伎美人(かぶきびと)




japonism 編集人
大手ISP、東京・銀座の着物小売り店など勤務の後、独立。美容誌Webサイトディレクターをはじめ、CGM、企業オウンドメディア等、各種Webメディアの企画・編集に従事。着物好きが高じて着物の着付師修行も、手先不器用のため断念。それでも、大好きな日本の文化・いいモノ・コト・ヒトを伝えたいと、日本のいいね!が見つかるメディア『japonism』を、2018年6月たちあげ。日本のアップデートに、微力ながら貢献できればうれしい。

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